雲底へ 1







GoProHD2, 1/1402 F2.8 ISO100





GoProHD2, 1/1545 F2.8 ISO100



  • サーマルとなって上昇する空気の塊は、膨張しながら温度が下がってゆきます。やがて空気中に含まれる水分が結露して、雲を作ります。雲はそのときの湿度や気温に応じた一定の高度から出来始めるので、モクモクした形の積雲でも、そのいちばん下の部分(雲底)は、ほぼ平らになります。
  • サーマルが強いとき、油断していると雲の中に入ってしまうことがあります。しかし基本的なルールとして、雲中飛行は危険なため禁止されています。
  • 雲に入ってしまうと周囲は真っ白。もし他の機体が近くにいても、空中衝突するまで何も分かりません。それだけでなく、自分がどこに向かって飛んでいるのか分からなくなり、平衡感覚も失われ、速度を一定に保つことも、機体を水平に保つことも出来なくなります。雲の中は気流が乱れていて、もみくちゃに揺らされながら、どんどん上空へと運ばれてしまいます。そうならないために、ハンググライダーなどソアリングスポーツを楽しむパイロットは、雲底に近づいたら上昇気流帯から抜けるように、雲のない部分へと移動します。
  • 上の写真は雲底のすぐ下で撮ったものです。山に映る影が、雲の場所と大きさを示しています。そしてボンヤリとしてはいますが、ほぼ水平な雲底が見てとれると思います。
  • 頭上にフタをされた状態でのフライトは、ある種の緊張感があります。少しでも雲の中に入りかけると、下の写真のように周囲は真っ白。雲の切れ間を目指して一目散です。



  もどる