空撮器具11(GoProHD・斜め後方から撮影)




 前回、空撮器具8(レンズ交換式デジカメ・斜め後方から撮影)で紹介したのはレンズ交換式デジカメを使ったもので、カメラ部が比較的に重いため、それなりに頑丈に構成してやる必要がありました。カメラ部分は仕方ないにしても、キールから伸ばす2本のバテンが、どうにも空気抵抗を増大させている感じです。
 余談ですが、カメラ部の空気抵抗を軽減するために、フェアリングを考えたこともありました。スタイロフォームを使用し、カメラ後部まで伸びる、紡錘形というか爆弾形のカバーです。しかし見た目がかなり大袈裟かつ怪しくなりそうなうえ、フェアリングの向きと風があたる向きが一致しない場合、かえって空気抵抗が増える予感がしてボツになってます。

 一方、GoProHDなどの小型カメラを使用した場合、ここまでの構造にしなくても何とかなるのでは? そう思って作成したのが今回の器具です。

 前回レンズ交換式デジカメで2本のバテンを使ったのは、キングポストから張ったヒモに引っ張られる力に対抗するためですが、今回はカメラが軽いので、この前方へと引っ張られる力も弱くなるはずです。
 そこでバテンは1本にし、キール固定部への接続をしっかりすることにより、前方へ引っ張られる力に対抗します。

 具体的には、ホームセンターで売っているT字型の金具を使って写真のようにダブルでネジ止めし、バテンとキールの角度90度を保つようにします。
 キール固定部はいつものように廃キールを半分に切ったものにゴムを貼り付けたものを使うわけですが、ここには捻る力が働きますので、比較的長めに作ってやります。

 ちなみに私の使っている器具は、太さの違うバテンを組み合わせることにより伸縮可能にしてあります。バテンには予めいくつか穴を開けておき、上の写真でバテン中央部(赤いテープの左側)に見える蝶ネジで固定しています。

 カメラ側は右の写真のように処理して、三脚用アダプタをつけたGoProHDを取付けられるようにします。傾き調整ができるよう、手で曲げられる程度の硬さを持ったアングル材を使用しています。

 横に張り出す長さによっても違いますが、けっこう揺れるので、動画ではなく静止画撮影に向いていると思います。写真の器具は、無線リモコンを設置するための台座も用意しています。

 GoProHDなら上下方向の調整はハウジング側で出来ますが、DRIFT HDのような形状のカメラは、上下にチルト調整できません。そのような場合は下の写真のように、カメラ取付部が回転できるように作ると良いと思います。(蝶ネジを緩めて回転させます)




ページ最終更新:2013/9

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