2013.06.08 作成

Mr.COLOR 真・溶媒液 使用レビュー


 発売されて何年も経つので今更ですが、GSIクレオスの「真・溶媒液」の使用レビューです。
 固まった塗料も再生できるとの謳い文句に半信半疑もありましたが、丁度良いサンプルがあったので記事にしてみました。



今回テストしたサンプルです。

左側(サンディブラウン)は少し硬めの飴細工のような感じで、触っても汚れない位に固まっています。

右側(黄橙色)は完全に固まっています。


(黄橙色が)どのくらいコチコチかというと、瓶の絞り口を抜けてしまうほど収縮・乾燥しています。


真・溶媒液に浸してみました。

溶媒の量は塗料が乾燥している場合でも等量が限度と注意書きにありますので、それを目安にしています。


数時間で大体溶けました。

少し塊が残りましたので、もう少し溶媒を足します。

※ テストしたのが2年前のため記憶が定かでないのですが、かき回しても塊が完全になくならなかったため溶媒を継ぎ足したと思います。


塊は完全になくなりました。

溶媒だけでは粘度が高いため、これからシンナーで調整します。


使えそうな粘度までシンナーを加えました。

カチカチに固まった塗料も復活出来ました。溶媒の入れすぎはプラ(スチロール)を溶かすとの注意がありますが、レジンキットには問題ないでしょう。

いずれにせよ、実際に使用する前の試し塗りは必要でしょう。


ところで、塗料は一般に図のような構成になっているようです。真・溶媒液は固まってしまった主要素(アクリル樹脂)を溶かすのでしょうか?

溶媒を加えると買ってきた状態に戻るというわけではないのでしょうが、少なくとも使えないものが使えるようになることに感心しました。

※ 図は塗料メーカーより拝借しました


定期的に塗料の状態をチェックしてシンナーを加えながら保管していたことを考えると、塗料の状態に気を遣わなくてよくなるのは便利ですね。

ただ、乾燥したり粘度が高くなるのと、塗料が劣化するのは別問題です。
ビン入り塗料が劣化する例は少ないようですが、その数少ない例に当たってしまったようです。塗料の劣化については、まとまったら別記事で紹介したいと思います。




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