WAVE 5/17のこと(2)(ミスト対策・接続偏)


詳しいコンプレッサーの構造は知りませんが、圧縮室内にオイルが入っているため、吐出空気にオイルミストが含まれるのはオイル式の宿命です。
参考になるか分かりませんが、当方の使用環境を紹介します。


エアテックス「オイルミストフィルタAFM--20」
[01] エアテックスフィルタ

含まれるオイルミストは微量(弱いオイル臭がします)ですが、ホースやハンドピース内にオイルが蓄積することを考えると何とかしたいものです。手っ取り早いのは、エアテックスのオイルミストフィルター(型番AFM-20)を通します。0.3μの粒子が捕集できます。


ミスト&スーパーミストセパレータ
[02] ミストセパレータ

当方の使用環境です。
エアテックのものと同じく0.3μの粒子が捕集できる「ミストセパレータ(型番AMシリーズ)」の後段に、さらに細かな0.01μの粒子が捕集できる「スーパーミストセパレータ(型番AMEシリーズ)」を追加しています。これでオイル臭もなくなりました。
ちなみに、通常エアーフィルターと言われるもの(SMCだと型番AFシリーズ)の捕集粒子は5μです。


接続図
[03] (接続図)

量販店でSMC製を扱っているのは少ないと思いますが、バイクのエアサスなどにも使われているそうです。但し、非常に高いと思いますので、オークションあたりで未使用品を狙うのが現実的でしょう。 (ミストセパレータで検索してみてください。)
ちなみに、どこぞの研究室の余剰品2個セットが出品されていたものを4,000円で購入しました。


[04] エレメント(ろ過材)

問題は消耗品のエレメント(ろ過材)の調達ですが、ワンサイズ大きなフィルターを購入したので、しばらくは大丈夫でしょう。
SMCのカタログはコチラ(PDFファイル4.5MB)です。(最新版はSMCのサイトを見て下さい。)


コネクタ&ホース
[05] コネクタ

ホースはウレタンチューブ+クイックコネクタを使っています。コネクタにチューブを挿すだけですが、耐圧は10気圧なので十分です。DIY店にて、コネクタは1個300円程度、チューブは100円/メートル程度です。
ウレタンチューブは柔らかくないので、ハンドピースに接続する部分は、市販のホースが使い易いと思います。


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[06] 接続ネジの規格

接続のネジは規格があり、ネジサイズについて、
クレオスの表記 → 一般的(JIS)表記は
  Lネジ → 1/4
  Sネジ → 1/8
です。
さらにネジ切部のテーパーの有無で、PF(テーパー無し)とPT(テーパー有り)があります("PT1/4"とか"PF1/8"とか表記します)。
DIY店に行けば、各種サイズを変換する部品が売ってます。


シールテープ
[07] シールテープ

PTとPFの正確な使用方法の区別を知りませんが、ネジ部でシールするのがPTネジ、Oリングなどを使用して端面でシールするのがPFネジと考えて良いと思います。
PTの場合、ネジ部にシールテープ(薄手のテフロン、1個100円位)を巻きます。2〜3気圧であれば不要かもしれませんが、ステンレス製ネジなどの場合カジリ防止の為にも巻いておいたほうが良いでしょう。


エアテックス「AGS2G」
[08] レギュレータ(AGS2G)

WAVE 5/17には圧力調節(レギュレータ)が付いていますが、この先にフィルターなどの圧力損失があると、ハンドピースに供給されるエア圧が下がってしまいます。このためハンドピースの一番近くにレギュレータを追加します。圧力調節機能だけであれば、エアテックスのAGS-2Gが安い(ヨドバシカメラで1,700円程度でした)です。接続方法は、前述のネジ規格を参考にしてみて下さい。


クレオスのリニアコンプレッサやダイヤフラム式コンプレッサはオイルレスなので、オイルミストの心配はありません。
オイル式コンプレッサでミスト対策ほかを行う場合、本体以外に\10,000程度(ミストフィルタ+ホース・フィッティング類+レギュレータ)かかると思って下さい。




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