PC-486MR (PC-9801互換機) MS-DOSで Windowsのファイルをマウントする
2001.10.22 更新 ★彡 最初に
おいらの中で「主要マシン全てを LAN に繋げようキャンペーン」がスタート! その尖兵として MS-DOS 環境の PC-486MR (PC-9801) を LAN に繋いでみた。 ここでは、その時の悪戦苦闘の記録から得た知識を披露しておく。
★彡 知っておくべき知識
インターネットで色々調べてみた結果、以下のようなことがわかった。 @MS-DOSでWindowsのファイルをマウントするソフトは色々あるが、  Microsoft(R) LAN Manager が1番現実的な選択肢らしい。 ALAN Manager は DOS 側から Windows ファイルを操作するソフトの為、  Windows 側から DOS ファイルを操作する事には対応していない。 Bこの Microsoft(R) LAN Manager は、英語版(AT用)は Microsoft の  ftp サーバから入手できるのが、PC98版はオンラインでは入手できない。 C製品版もあるらしいが、実は WindowsNT Server の CD-ROM に  LAN Manager のPC98,FMR,AT用のクライアントが入っている。 DLAN Manager を使用するには、各ボード毎の専用ドライバが必須
★彡 お奨めインストール設定
・「拡張版」と「基本版」を選ぶところでは、「拡張版」がお勧め。 ・「メッセージサービス」は、普通誰も使わないので入れなくて問題無し。 ・「Windowsでの同時使用」ですが、Win3.1 用なので今回はパス。  つーか Win3.1 使うなら無理してでも Win95 入れると思うのだが・・。 ・「ドライバ選択」では各ボード毎のドライバをインストールする事。  汎用ドライバはありますが、殆どのボードで動きません。なんだかなあ。 ・「プロトコル選択」は、他では NetBEUI をお奨めする所が多いのですが、  私はTCP/IPをお奨め。MicroSoft版とNEC版がありますがNEC版をお奨め。  何故TCP/IPプロトコルを選ぶのかは次の説明を読んで下さい。
★彡 何故に NetBEUI ではなく TCP/IP なの?
@ NetBEUI は昔の規格な為、そのうち消えて無くなる規格である事。  (今の Windows がデフォルトでこのプロトコルを入れない事からも明白。) A NetBEUI と TCP/IP を比べると、スピードは確かに NetBEUI の方が  早いが、2倍のスピード差があるわけでもないので特に気にならない。  (感覚的には大きなファイル(100MB以上)で10秒位違う程度) B NetBEUI を使う為には Windows 側にプロトコルの追加の必要性がある事。  (マウントしたいマシン毎に、プロトコル追加するのは非常にメンドイ。) Cメモリ常駐量も NetBEUI より TCP/IP の方が多いが、そもそも常駐している  状態ではどっちを使ってもGAME等は起動出来ないので意味が無い為。  (大体 70〜80KB 以上は、コンペンショナルメモリを持って行かれる。) DLAN Manager はそのソフトの性質上ブロードキャストパケット(*) を使う為  (*)全てのマシンに問答無用でデータを送りつけるパケットの種類。   対象となるマシン数が増えればネットワークへの負荷がかなりかかる。   数台のマシンでは変わらないが使わないに越した事はない。(^_^;) E現在では PC-486MR をメインとしていつも動かす事は絶対無く、あくまでも  フロッピーなどで受け渡しするのがメンドイ部分を省くのが主眼である為 以上のような事から、選択プロトコルは「TCP/IP」をお奨めします。 今時 PC-486MR(PC-9801)をガシガシ使うとも思えん。(爆)
★彡 インストール
さて、インストールです。 運良く(!?) WindowsNT Server の CD-ROM をGETして早速インストールと いきたいところですが・・・一寸待ったぁ。 インストールには CD−ROM では無く FD に展開した状態で使いましょう。 NET情報では CD からのインストールが旨く行かないケースが多いようです。 ちなみにあっしも見事に失敗しました。 (後日談:悪いのは前に使っていた CD-ROM ドライブ本体のようです。) 展開する際に付属のドキュメントも読んでおくとためになります。 最後に載っている参考資料もためになるはず。 あとは指示通りにインストールしていけば基本的にはOKな筈。 途中の選択項目では「お奨めインストール設定」を参考にすれば簡単簡単。
★彡 インストール後のテスト
インストールが完了したらテストを始めましょう。 ・セッティングの確認  まずはインストール状況を確認しましょう。  LANMAN.DOSディレクトリにあるPROTOCOL.INIを編集してIRQ、IOアドレス、  共有メモリエリア(interrupt、ioaddress、memorybase、memorysize)  などをチェックして記述しなければならない場合は変更します。 ・Windows 側の変更  次にやり取りをするマシンで以下の設定を行ないます。  これはマシン名検索の時に有効にする為なのでやらなくてもOKです。  (その際には検索してもマシン名一覧に出てこなくなる)  Windows 95/98系:  コントロールパネルの「ネットワーク」から「Microsoftネットワーク  共有サービス」のプロパティを開き、「LM アナウンス」を「はい」にします。  Windows NT系:  レジストリエディタを使って以下のキーを1にします。  HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\  LanmanServer\Parameters\LMannounce  (長いので折り返してます。) ・再起動  各マシンを再起動すると、AUTOEXEC.BATの途中でパスワードを聞いて来ますが、  NTドメインにログオンしないのであれば適当でかまいません。  LAN内にNTサーバかドメインコントローラになるように設定されている  Sambaサーバが無いとちょっとまたされワーニングメッセージが出ますが、  これも問題はありません。で、無事AUTOEXEC.BATが終了したらテストです ・実テスト  とりあえずLAN内のマシンを参照しましょう。  A:\>net view  「Windows側の変更」を行なかったマシンは見えないけれど使えます。  肝心のマウントですが  A:\>net use g: \\serio\c-drive  のようにするとG:ドライブにマシン「SERIO」のc-driveという  共有ディスクがマウントできます。  A:\>net use  で、現在のマウント状況を確認できます。また、マウントを解除する時は  A:\>net g: /delete  で解除できます。ちなみに、解除しないでリセット、もしくは  A:\>net stop workstation  でLAN Managerを停止させた後再起動した場合、前回までの接続状況で  自動的に再接続してくれるので、マウント用のバッチファイルとかを  作らなくてもOKです。 ・実テストが終わったら  以上のテストが終了したらWindowsの環境を元に戻しておきましょう。  1回設定すれば検索の必要はないでしょうから。  あとはバリバリ使うだけです。バリバリ−。
★彡 終わりに
実テストで使っていない、コマンド等は参考のHPなどで調べてください。 上記のコマンドだけでも特に不自由は無い筈ですが。(^^;) じつは MS-DOS としては、かなり便利なこの環境。 あー、今まで苦労していたでかいファイルのやり取りの煩雑さが嘘のよう。 LAN ボードを持っている環境な PC-486MR (PC-9801) ユーザーは 使わねば損なので是非にお試し下さりませ。
★彡 参考にした資料
この文章を作るのに大変参考にさせてもらいました。 偶然これらのHPを見つけていなければ PC-486MR (PC-9801) は今でも 押し入れの片隅でホコリをかぶって眠っていたでしょう。感謝します。 PC-9801/9821 MS-DOSでWindowsの共有ディスクをマウントする ここの元ネタ。タイトルもここからのパクリ。(^_^;) DOSで利用するネットワーク 元ネタが参照しているDOS用の資料。リンク切れしてたので追加。

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