アムウェイスピリット!―国と時代を超える創造力
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マルチがなぜキケンか? |
著者はアムウェイ擁護の本を何冊か著しているが、アムウェイ側の擁護論者(御用学者)ということになるだろう。
原発が危ないものか安全なものかという議論もそうだが、どちら側にも有名な学者がいてお互いの論を展開している。
で、マルチビジネスはどうかということになるが、日本ではマルチは法の抜け道があるために、法律で完全に取り締まることができず、「灰色」という位置付けがされている。
そこでマルチの勧誘者たちは世の中には「良いマルチ」と「悪いマルチ」があって悪いマルチは法律で禁止されているから良いマルチしか残っていないなどというが、実際には日本の法律に抵触するかしないかだけの違いであって、本国のアメリカではMLM上での商品の販売は法律の規制が強化され成り立たなくなってしまっている。
また個人でも低資本で簡単に始められるという謳い文句も勧誘者にとっては騙しのテクに過ぎない。
実際、なにも知らない一個人が明日からすぐに化粧品や洗剤、家庭用品の専門家になれといって、なかなかなれるものではない。
そこで出るのが、「個人消費してみてその良さをアピールすれば良いだけなの(宣伝になりひいてはモノが売れるとつなげる)」の常套文句である。もうすでにこの時点で勧誘者のワナにはまっていると言う事実をマルチに興味を持つ方は理解したほうがいい。
そしてもうひとつ、成功するには「自分が動く」より自分の分子を動かしたほうが効率が高いということである。これがマルチの隠れたワナであり秘密だ。自分が勧誘した2人が同じように2人ずつ2人ずつ勧誘を繰り返すと、20日くらいで日本の成人人口を簡単に上回る。
これをしないと「マルチは簡単に儲かる」ことはないという事実を充分認識していれば本書を参考にマルチにハマルのもおおいに結構だろう、しかし他人にはメーワクをかけない(被害者を増やさない)ように!!!
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恥ずかしい内容、感心している人は、相当に程度が低い |
何度も、こんな本を書いてはいけない。
自分の子供に、「読め」といえるのか。情けない。
「大学の先生が、出す内容ではない」と思う。
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冷静な判断が可能 |
企業研究の参考として読んだが、世に言うマルチとは明らかに違うと感じました。マルチ商法の定義には当てはまらないし、これは数あるビジネスモデルのうちのひとつであると思いました。
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世の中には、単純な人が多い、マルチ商法に騙されるな |
真実を掴み取れ。マルチに近づくな。
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いいかげんな本ではない |
いまや大学の教科書などでも紹介されるようになった直販最大手の世界企業。会長が全米の商工会議所の会頭まで勤めているような企業だが、いまだマルチ商法的な、つまり、友人を利用して自分がもうける仕事だと思っている人も多い。
著者は四季報などの編集長もつとめたような人なので、間違いなく1級のジャーナリスト。私はどちらの肩を持つわけでもないが、そろそろ正確な情報くらいは知っておいたほうがいいと思う。