
スケール:1/144
メーカー:バンダイ
1996年10月完成
ガンダムマークIIのこと
ガンダムマークIIは、TVアニメ「機動戦士ゼータガンダム」に登場するモビルスーツです。
当時7年ぶりのガンダムの新作ということで大変話題になりました。マークIIは前半、主役のカミーユ・ビダンが搭乗し活躍した機体です。
後半は、カミーユが新機種ゼータガンダムに乗り換えたため、エマ・シーンが主に使っていたと思います。
ガンダムマークIIのこと
キットはバンダイのHGモデルです。いわゆる色プラというもので、接着剤不要のスナップキットになっています。
ただ、このマークIIはシステムインジェクションという多色成形となっており、ひとつのパーツが数色のプラスチックで構成されているという代物でした。
代物でしたとは、ずいぶんな言い方のように思われるかもしれませんが、このおかげで相当苦労させられたのは紛れもない事実であります。
パーツが複雑な分、型の劣化が激しいのか、ヒケや変形がひどく、素のままではまともに組めない状態となっていたのでした。発売当初はマシだった思いますが、もはやキットとしての寿命は尽きている感じでしたね。
ガンダムマークIIのこと
以上のことから作るのはかなり苦労してしまいました。まず、スナップキットであるので仮組から大変です。そのままではパーツが離れなくなってしまうので、ピンの部分を削ってやらないといけません。
また、塗装することが全く考えられていないというか、多色成形を見せつけるようなパーツ割りとなっているため、組立手順にも工夫が必要でした。しかもヒケが多い(涙)。インジェクションなのに何でこんなにパテ盛りせにゃならんのじゃあ。
で、何回かサフを吹きまして、忌まわしき多色成形のパーツを一色に統一し終わるのに1か月以上かかってしまいました。
塗装に入ってしまえばこっちのものなんですが、先述のとおり、塗装しにくいパーツ割りだったので少々面倒がありました。特に肩の部分はなんか変でしたね。よく覚えていませんが。
カラーは全てMr.カラーで、キャラクターホワイト、キャラクターイエロー、サンダーバーズのディープブルーなどを使っています。
実は、この作品は頼まれて作ったものでした。ネットで知り合った方を通じて照会がありまして、それをうけてのモデリングだったのです。
メールなどで仕上がり具合のリクエストを取ったりしてなかなかおもしろい経験ができました。実物を見てどう思われるか心配でしたが、喜んでもらえたようなのでよかったです。
で、送る前にポーズを付けて写真を撮ったのですが、そのときに意外な事実が判明しました。カッコいいポーズになるように組み立て説明書にある写真と同じポーズにしようとしたところ・・・。
ぐはっ、同じポーズになんねぇ!よく見ると説明書の作例改造してあるよ!
そうなのです、なんと組立説明書の作例は腕がひねられるように改造(あるいは最初のマーク2のキットの腕を使ったのかも)してあったのです。これはいただけません。騙しですよね。
こんなの詐欺だぁ。組説くらい素組でやれよな、バンダイ!と変なところで追加ダメージを食らってしまいました。
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