ティレル020

スケール:1/20
メーカー:タミヤ
1991年完成

ティレルホンダ020のこと
 このマシンは、日本人F1ドライバー第1号の中嶋悟が最後のシーズンにドライブしていたマシンです。
 この作品は、わたしがまともにカーモデルを作った第1号になります。それまでは現用機をメインにやっていたので、これらのツヤあり仕上げのキットを完成させられるのか不安はありました。 しかも、ボディの白い部分は全部デカールだったのです。赤い縁取りの白帯をどう処理するのか?タミヤの答えは全面デカールでした。これだけの面積のデカールを曲面にうまく貼るのは結構苦労しました。 なんとかシワがわからないようになっていますが、コクピットの縁のあたりとかはかなりあやしい感じになっています。
 ボディはクリアコーティングなしで、特に磨いた記憶もありません。その割には結構光ってますね(笑)。ボディカラーは指定のライトガンメタルなんですが、肉眼ではほとんどメタリックグレーでした。 画面や写真では、このマシンはほとんど真っ黒に近く映っていまして、イメージからすると大変「軽い」印象を持ちました。これはタミヤのミスだろうと思わざるを得ませんでしたね。指定色よりもノーマルのガンメタルを塗った方がよりイメージに近い感じでした。 しかし、写真に撮るとかなり黒く映ります。これはちょっと意外でした。うーむ、実車の色はこの通りなのかもしれない、と思うと同時にスケールとカラーのバランス、イメージと事実のバランスというものを考えさせてくれました。 たしかに実車はこの色かもしれない。しかし、それをそのまま模型に塗ったらそれが本当に実車のイメージを保存するのか?このキットはそのことを考える上で重要なヒントを与えているような気がします。
 工作は、フロントウィングの翼端板を作り直してボーテックスジェネレータを追加しています。エンジンは作っていないのでカウリングは開きませんが、ラジエターのメッシュをエッチングメッシュに換えています。 ホントは長方形のメッシュがよかったのですが、入手できなかったので正方メッシュになっています(笑)。


[to home]