ふりーはーとメールマガジン ================================== 2001/12/23
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[ふりーはーとのメッセージ]
● サンタ
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最寄りのＪＲの駅からタクシーで千数百円の距離にある山を拓いた典型的な新興住宅地に住んでいる。
つい今年の二月に主婦殺人事件が起きた，ごくありふれた（おい，おい）…
年末になると，いつのころからか，自宅の庭を電飾でチカチカさせるのが流行りだした。
当初は，数軒，今や不況とは言え，二十数軒は下るまい。
ある種，風物詩となりかけている。
ゆうべテレビジョンで「ホーム・アローン３」というアメリカ映画をみた。
悪党四人組が軍事機密の入ったマイクロチップを，シカゴの閑静な住宅街で水疱瘡で仕方なく留守番をしている少年から取り返そうして，逆にやられて了うドタバタ喜劇である。
この映画を見て，かの我が団地の電飾がクリスマス・ツリーであることに気がついた。
クリスマス・ツリー言えば，あのてっぺんに輝く星である。
長らく「ダビデの星」と信じていたが，実は「ベツレヘムの星」と言うのだと物知りの知人に教えられた。
小生たち夫婦には男の子が二人いるが，彼らが幼かったころ，ご多分に漏れずサンタクロースの真似事をさせて貰った。
当「ふりーはーと読者」の良い子の中には，もはやサンタクロースの存在を信じていない方がおられるかも知れないが，夢をこわすようで悪いが，実は，クリスマスの朝，貴方の枕元にこっそり，貴方が望んだプレゼントが置かれているようなことがあれば，それは，大方，本当のサンタクロースの仕業（しわざ）なのだよ。
サンタクロースの存在については，いろいろこども達の間でも取り沙汰され，昔から，諸説あったが，ニューヨークサン紙の社説が「定説」を書いてしまったので，その存在を疑う者は誰もいなくなった経過がある。
「信じる者の心の中に有り続けるものである。」（「定説」の超概要）
その存在が「定説」であるのなら，誰も口をはさむことはできない。
かくして（何だか判らぬが）クリスマスの朝，早めに目覚め，誰もが，まずは手を枕元へ延ばしてみることになる。
ひとりっこや第一子の場合はかなりの歳に達するまでサンタのプレゼントに浴することができるが第二子，第三子になるとその期間が短縮されてしまうのは残念なことだ。
近頃の親はどういう手を使うのか判らないが，我が家では，こんなだった。
小さい頃は，雑誌の広告，新聞チラシなどを集めてその中から子どもに撰ばせ，父はサンタと交渉すると称して，買い出しに出かけ，車のトランクへしのばせておいて，夜中にこっそり取り出し枕元においてやった。
父はサンタとの交渉が主な役目で，実際に枕元への配達時は，酒を呑んで眠りこけており，それは妻の役目となった。
歳とともにこどもの希望は，なかなか難しくなって来る。
面倒なので，こどもをおもちゃ屋やデパートへ連れて行き，撰ばせ，妻と別なところで遊ばせ，父は交渉と称して居残り，購入した。
手抜きになってくると，帰りの車のトランクの中には，すでに現物が入ってゐた。
我が家にサンタが最後にやって来た年，長男は自転車を希望した。
流石に，自転車は枕元に置くのはおろか，隠して運ぶことも難しい。
そこで一計を案じた。
我が家を皆で留守にしている間に，知り合いの自転車屋さんに配達し，物置隠しておいてもらい，自転車の鍵を枕元の置くのである。
アイデアは素晴らしかったが，自転車屋さんが年輩の方で，主旨をなかなか合点して貰えず往生した。
苦労の甲斐あって上首尾であった。
翌年から，サンタは来ないと宣言したにも関わらず，確か，長男はクリスマスの朝目覚め，枕元を見回していたように思う。
あなたもクリスマスの朝には，早めに目を覚まし，まずは手を枕元へ延ばしてみることをお薦めしたい。
間違いや，手違いは，世の常なのだから。
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後記：水曜日，木曜日，金曜日と連続飲み会をしたら，案の定，土曜日にバチで叩かれた。年末なにかと多忙，気も急（せ）く。ご注意。
先週のマイクロフォン未だ使っていない。カラオケには行くが持ち運ぶには少し重いのだ。バックナンバーのイメージを図面から，写真に替えます。
ワダ
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