AD-31は結構使いやすくて重宝していたのだけれど、買ってから数ヶ月でまずアンテナがもげてしまい、そのうちだんだん例によって感度が下がり、ハンドオーバーの失敗が増えてきて鬱陶しくなった。今回は1年に満たぬ9カ月での機種変更となってしまったわけだ。今回の機種はJRCのAJ-32。無線チップを二個搭載して基地局の切り替えが従来の1/50、というのがウリである。これが、人気の機種らしく、発売数日後に新宿まわってみたところ在庫のある店が少ない。ヨドバシカメラでは一週間くらいかかるとかいわれる。あるきまわったところサクラヤには在庫があるのだけれど「売れ筋なので、新規のお客様にしかうらない」とかいわれてしまう。気持ちがげんなりしたところで、ドイで発見。ちゃんと機種変更もできた。サクラヤっていったい何様?
スーパースムーズEXはたしかに効果があるようで、電車の中などでMOZIOのニュースを読んでみたりするとてき面である。ちなみに、いま使っている路線は京王相模原線、井の頭線、東急東横線。機能面では、AD-31にあった電卓とかタイマーといったおまけがないかわりに、6行表示の液晶を生かしたカレンダー表示、スケジューラー、エリア登録をしておいた上でのエリアアラームなど、個性的でおしろい。特に、エリアアラームは特定のエリアに入ったときにアラームを設定できるので、うまくつかうと電車の乗り過ごしをふせげるはず。ただ、問題は完全に基地局との交信が完了したときにアラームがかかるので、たとえば駅であればそのひとつ手前の基地局で登録するのが好ましいようだ。電車だと、登録作業している間に隣の基地局に移動してしまいそうでちょっと面倒。
AD-31でめんどうだったのは着信履歴の最新のものをワンタッチでよびだすすべがなかったことだけれど、こんどのは左カーソルを数秒押し続けていればそれが簡単にでてくる。機能メニューも左カーソルでバックできたり、こういう作業性はとてもいい。留守録やマナーモードなんかもワンキーである。さらに、最近つかった機能のヒストリー呼び出しができるのもよい。ほとんどPDA感覚である。
おしむらくは、あいかわらず「公衆・トランシーバーのデュアルモード」にならないこと。同時に奥さんように買ったAP-32とか、子供のAT-31にはこれがちゃんとあるのに。家族三人分の三台でトランシーバー登録してあるのに、自分のだけモードをきりかえないといけないのが悔しい。トランシーバー機能ってそんなに使うひといないのだろうか。あと、秒針の音のような、 プッ、プッ、という音が出てくることがあるのだけれど、これ、なんだろう。静かなところだと結構気になる。バイブレーションやマナーモードにしても出てるし。
最近の流行なのかもしれないけれど、背面にスピーカーがついているのもよい。前のは「ハンズフリー」時でも、ようするにビックアップ部ががなりたてる方式だったのもので。日本語の変換もささやかながら出来る。単漢字のみではなさそうな感じ。さらに、句点コード入力ができるらしい(つかうのか?)。
結局、総じて「まる」という感じかな。基本的な機能はとてもつかいやすく配置されているのがうれしい。でもなあ、やっぱりトランシーバーと公衆のデュアル待ち受けは欲しかった。
PB2400につないだとき、PPPの接続完了までの時間が大幅に短縮されているのはまる。ただ、AD-31で困っていたこととして、PIAFSケーブルのコネクタが弱そうというのが気になる。端子まがったもんなあ、前は。