デジタルカメラ KODAK DC120Zoom
結局、写真の画質に近いものを撮れる機種も欲しくなり、キャッシュバックキャンペーンに便乗する形でDC120を購入した。二代目のデジカメである。この頃には、都民カレッジの講座でデジタルカメラ講習会を行ったりもしていたので、その研究用という側面もあった。今にして思えば巷にデジカメの雑誌や情報があふれ始めたのもこのころだったように思う。
DC120については、取り敢えず不満はない。強いていえば日頃ポケットにいれて持ち歩くにはサイズが大きい、という点、液晶がちょっとみづらいという点、保存形式が独自なのでソフトがないと画像を使えない点、くらいだろうか。画質については、まったく不満はない。解像度、色の再現性、ともに合格点。これを使って、QVでは忘れていた「色」を思い出したくらいだ。さらに、撮影時のオプションが豊富で、一眼レフで撮影をしていた時と似たような感覚で撮影ができる。マニュアルフォーカスも欲しいところだが、液晶の能力とのバランスなのでこれは仕方ないだろう。
主な用途は記念撮影と記録撮影、風景などの趣味の撮影。特に、大学で使用するテキストの作成には大活躍である。実習の手順などを撮影し、すぐにプリントに採用できる強みは大きい。スローシャッターも切れるので、手持ちの自信さえあれば花火の撮影もできる。
通常はVGAモードで撮影している。デジタル写真として使う場合にはこれでまったく十分である。120万画素相当の解像度は、撮影画像からOCRをおこす時くらいにしか使わない。VGAサイズといっても、A4フルサイズで出力しても、結構みられる写真となっているのだからあなどれない。画像のサイズは巨大だけれど。
画像は、15Mのコンパクトフラッシュメモリーを使ってMacintoshに転送している。一応、シリアルケーブルとACアダプタも購入したのだが、まったく使っていない。Powerbook2400といっしょに持ち歩けば、出先で撮影画像の取り込みと確認もできてしまうわけで、ちょっとしたかばんに暗室、あるいはオフィスがまるのまま入ってしまうような感覚である。
結局、フィルムカメラを触ることはほとんどなくなってしまった。RTSとT*が泣いている… そのうち生活に余裕がでたらまた連れて歩いてあげるけれど、今のいそがしさでは手軽さは捨てがたいポイントなのだ。
1998.05.20