「開業歯科麻酔認定医のためのフォーラム」について 歯科麻酔学会会員の先生方におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び 申し上げます。 さて、来る第24回日本歯科麻酔学会学術講演会(新潟市)におきまして、大会 会長の染矢源治新潟大学歯科麻酔科教授のご好意により、大会会場をお借りし て上記のフォーラムが開催される運びとなりました(開催予定日:10月5日-土 曜日-)。 そこで、今般このフォーラムを開催しようとする開業認定医の活動が始まった 経過とその趣旨の説明をさせていただくとともに、この活動を意義あるものと するために、広く先生方のご意見をお寄せいただきたくお願いするものであり ます。 平成6年の歯科麻酔学会学術講演会(札幌市、大会会長:福島和昭 北海道大 学歯科麻酔科教授)において、「歯科麻酔学会認定医の現状と将来」と題する シンポジウムが開催され、全国各地で開業医として活動している認定医も、歯 科麻酔科医としての自己を再確認するとともに、各自が現場の臨床で抱いてい る問題点などを、お互いに意見交換していくなどの連携が必要ではないか、と の認識が生まれました。そして、こうした意見交換の内容を、学会や地域医療 活動でアピールしていくことにより、開業医をめざす認定医の先生方が活躍し ていく方向の指針となり、あるいは一般歯科医師の先生方に、歯科における全 身管理に関する知識を普及することにもつながり、ひいては歯科麻酔学会の活 動を多少なりとも側面から支援することにつながるのではないかと思われまし た。こうした動機・趣旨から、開業歯科麻酔科医の有志十数名により、現在よ り望ましい歯科麻酔科医相互の連携のあり方を模索しているところであります。 出身大学や年齢を超えたこの集まりは、まだ形になり始めて半年にもなりませ んが、既に自院臨床への歯科麻酔の採り入れ方、今後の連携の在り方から、広 く歯科麻酔を離れて歯科材料の購入方法などの経営努力や、最近では大幅に改 定された保険制度への対処など、私たち開業医が直面する多くの問題について の、実に迅速で有益なcommunicationが成立しつつあります。 現在までに大学、病院歯科、開業の様々な立場の先生方から、私たちの活動に 支援賛同のお言葉をいただいており、恐縮至極ではありますが、このような活 動を行っていく上では、現在の私たち有志十数名ではまだまだ力不足の感は否 めません。 つきましては、こうした私たちの活動に関心をお持ちの先生方におかれまして は、私どもに積極的なご意見を頂戴いただければ幸いに存じます。また、先生 方の周囲に、このような開業歯科麻酔科医同士の連携について積極的な関心を お寄せ下さる方がお一人でもいらっしゃいましたら、その方々に本文をご配布 の上、本年の学会で行われるフォーラム、また開業歯科麻酔科医の連携活動に ついてのご理解とご協力を賜りますよう、重ねてお願い申しあげます。また、 私たちの活動の主旨をご理解いただき、一緒に準備活動にご参加いただける先 生方におかれましては、是非その旨を併せてご連絡いただければこれに過ぎる 喜びはありません。 なお、今回の上記フォーラム開催にあたり、お寄せいただいたご意見を紹介さ せていただき、今後の私たちの活動の展望について討議する場を設けるととも に、歯科麻酔科医としての知識・技術を開業にどう生かすか、などの開業医に とって身近な話題をテーマに、当フォーラムを意見交換の場としていけるよう 準備していきたいと考えております。 本年新潟でのフォーラムの企画では、 氷室秀高先生(福岡市開業)梅村智 先生(神戸市開業) のお二方に、指定発言という形で、自院での開業歯科臨床へいかに歯科麻酔を 取り入れておられるか、それに関する問題点をお話していただき、開業歯科麻 酔科医としての行き方の対照的なこのお二方の発言を軸として、演壇からの発 言とそれに対する質疑応答、といった従来の堅苦しいシンポジウム形式を離れ、 参加者が車座となり、ご参加下さる出席者の先生方からの気軽で活発なご意見 が頂戴できるような進行を考えております。 以上、突然の不躾なお願いでまことに恐縮ではございますが、私たちの活動趣 旨をご理解の上、何卒ご協力をお願い申しあげる次第であります。       連絡先:〒424 清水市桜橋2-1 望月歯科内           「開業歯科麻酔認定医のためのフォーラム」準備会(仮称)                     TEL&FAX 0543-65-6561                       E-mail:VFE16025@niftyserve.or.jp