ひとつめのゴミ | ![]() |
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をんななのになぁ・・・
みんなもそうだと思うけど、僕もふだん、いくつかの呼ばれ方をする。
僕の場合は下の名前、旧姓、入籍後の姓、ハンドル、、、、、
そしてよくわからないのが、一部の友達から呼ばれる「げんさん」だ。
以前のバイト先で知り合った女の子がいつからか
なにを思ったか「げんさん」と呼ぶようになり
その子を通じて知り合えた友達は、みんな僕を「げんさん」と呼ぶ。
よりによって「げんさん」だ。なんともじじくさい。
「げん」ならまだいい。「げんちゃん」「げんくん」でもまだ許そう。
どうせ名前と関係ないのなら「ぽんちゃん」でも「みふね」でも
「ひゅるひゅるてろん」でもなんでもいいじゃないか。
違う違う。なんでもよくないのだった。
「ひゅるひゅるてろん」じゃまずいだろう。いくらなんでも。
しかし「げんさん」だってどうかと思う。
「げん」という名前は「さん」が付いた途端に、
そのイメージが
1.大工の源さん(パチンコの台)のキャラクター、
2.白髪スポーツ刈り90歳だがとても元気なおじいさん、
のどちらかに限定されてしまうのだ。
恐るべし「げん」と「さん」の結合の威力。
当時20歳だった僕は、当然その呼ばれ方を気に入るわけがなく、
「げんさん」と呼ばれても返事をしないことで
ささやかな抵抗を試みた。
が、彼女はおかまいなしに「げんさん」と呼び続け、
あれから数年、僕はすっかり「げんさん」が板に付いた。
彼女が僕を「げんさん」と呼ぶ理由は
「う〜ん、なんかなぁ、げんさんって感じがぴったりだから」。
って感じ、って、やっぱり僕はじじくさいのか。
それとも大工の方なのか。
まったくなにがどうなんだか。
恐るべし、しーちゃん。恐るべし「〜って感じ」。
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